フランス 手編みレース

フランスのLe Puy enVelay 地方にあるボビン手編みレースメーカー アニエス・ド・レア  もうこのメーカー以外でフランスの手編みレースを作っているところはありません。100%手編みです。

Le Puy enVelay地方は刺繍とレース編みの産地として知られています。

1407年にIsabelle Mamourと言う女性が教会行事のお祝いで聖母マリア像に飾るレースを作ったのが始まりと言い伝えられています。

レースは17世紀に大人気となりフランスの王室、貴族、教会などでエレガンスには欠かせないアイテムのひとつ、ステータス・シンボルとなりました。

その為Le Puy enVelayでは農家の女性達のほとんどがボビンレースの技術を学びながら内職に励んでいました。

あまりの人気のため1629-1639年の間4度にわたりLouis XII(12世)が自由にレースを使用する事を禁止してしまいました。

上流階級の為にあるレースを農民が作り、使用する事を禁じたのです。

結果、一時はフランスのレースメーキングが跡絶えそうになりますが、Francis Regis神父の働きにより、レースメーキングが復活しました。

貴族によって編み方や模様があってその名前を冠した独特の模様もあります。

アニエスさんのご主人Andre Rieger氏は「MAITRE ARTISAN DENTELLIER」 というレース職人に与えられる最も名誉のあるタイトルを得ているレースマスターですフランスで唯一のレースマスターと呼ばれる人です。

現在、生産は主にベトナム、中国、インドなどアジアで生産されています。仕上げ作業をフランスでしているため産地はフランスと表示されています

あまりにも手間暇のかかる作業で趣味としてたしなむ少数の人を除いて、もうフランスには編み手がいないのがその原因です。

本当に本当に根気のいる作業です。

絶滅してしまう寸前にアジアで製作することを思いたったそうです。お商売以前にフランスの伝統工芸であるボビンレースが途絶えてしまうことが無いようにと言うのがもともとのきっかけだったそうです。

フランスの国内では非難ごうごうだったそうです。保守的なフランス人にとっては耐えられないことだと思う人も多かったそうですが      今は文化を守るために貢献しているとして大変尊敬されているそうです。

じっとみていると本当に細かくて細かくて、いつまで作り続けて伝えていけることが出来るか不安になります。

作った人のかけた時間や思いを忘れないように大切にお取り扱いさせていただきたいとおもっています。

ドイリーの細かいレースを見ていると思わず引き込まれそうになります。

オリジナルカーテンの部材としても使っています。小さな蝶ちょがたくさん編みこまれています♪




アスティエについて

初めてアスティエの食器をみたのはパリ、サンジェルマンのにあったちょっと年配向けのお洋服のお店の片隅でした、

なんだかちょっとお洋服の感じとは不釣合いなアーティエスティックなものがあるわって感じで不思議な空間でした。

気にはなっていたんですが割れ物を買うという勇気もなく見るだけで終わったのですが、なんとなく忘れられずに3回見逃して(一年ぐらい)その後ついにネプチューンの花器という大物を買って大切に手荷物にしてドイツやイタリアの展示会にもつれて行って、やっと日本に持って帰ったのが最初のアスティエです。

まだバイヤーをしていたころです。ずいぶんとパリに行く楽しみが増えて癒されました♪

ずいぶんと前の話ですが、ちょっと何年前かはいえません(笑い)ブノアさん(アスティエのデザイナー、オーナー)と話ししていてそのお店の話しになったんですが、その店はまだアスティエが初期のころ売れなくて困っているのを見かねたブノアさんの家の隣のおばさんが経営するブテッックだったんだそう、、、、、今はそのお隣さんもなくなられたそうですが、恩人としてとても感謝しているそうです。

今はコレクターもたくさんいて有名になったアスティエにも苦労した時期があったんですね~~多分だからだと思いますがいつも若い才能の有るデザイナーとのコラボレーションをしていて若い人を応援しています。

フルールシリーズの柄を書いている ナタリーレテはその代表ですね♪  何シーズンかで消えく人もいますが、、、、人に受けた恩はその人に返すのも恩返しですがまた同じようにしてもらった事を若い人たちにしていく事も恩返しの方法ですね、とても成熟した文化を感じます。

Astire de Villatteという名前、間にdeが付くのは元貴族の名前だそうで14世紀ごろに建った自宅のお城にあった古い食器をリメイクしたのがはじめだそうです。兄弟 いとこ皆アーティストです。いとこのJean-Baptisteはコレクションレギャール、のデザイナー、オーナーです。アスティエの食器もジャンがデザインしているものがたくさんあります。ロビンソンのなでしこ柄はアスティエでは食器で知られていますがレギャールではテーブルクロスやランチョン、などリネン類のモチーフで使われています。

ブランドジュリエではアスティエとレギャールを融合して素敵なテーブルを提案しています。

素材はまったく同じです。アスティエのちょっと生真面目だけどお上品にはじけた感じとレギャールのつかみ所のないような、追いかけて大丈夫?ってこっち向いて!~~!って言いたくなるようなユニークさとになんとも言えず魅了されてしまいます。

見れば見るほど飽きのこない味わいがあります。

こうして思い出すと長いお付き合いになったとつくづく思います、毎日の食事に必ず使う私の生活には欠かせないアイテムになりました。

ちょっとかけらのようなものがついていたり、上薬がにムラがあったり、使い込むうちに小さなヒビがはいったりして変化してきます、個体差のあるものなので几帳面な人にはストレスになるかもしれません。それを楽しんでいただける人に使っていただいたらと思います。