アスティエについて

初めてアスティエの食器をみたのはパリ、サンジェルマンのにあったちょっと年配向けのお洋服のお店の片隅でした、

なんだかちょっとお洋服の感じとは不釣合いなアーティエスティックなものがあるわって感じで不思議な空間でした。

気にはなっていたんですが割れ物を買うという勇気もなく見るだけで終わったのですが、なんとなく忘れられずに3回見逃して(一年ぐらい)その後ついにネプチューンの花器という大物を買って大切に手荷物にしてドイツやイタリアの展示会にもつれて行って、やっと日本に持って帰ったのが最初のアスティエです。

まだバイヤーをしていたころです。ずいぶんとパリに行く楽しみが増えて癒されました♪

ずいぶんと前の話ですが、ちょっと何年前かはいえません(笑い)ブノアさん(アスティエのデザイナー、オーナー)と話ししていてそのお店の話しになったんですが、その店はまだアスティエが初期のころ売れなくて困っているのを見かねたブノアさんの家の隣のおばさんが経営するブテッックだったんだそう、、、、、今はそのお隣さんもなくなられたそうですが、恩人としてとても感謝しているそうです。

今はコレクターもたくさんいて有名になったアスティエにも苦労した時期があったんですね~~多分だからだと思いますがいつも若い才能の有るデザイナーとのコラボレーションをしていて若い人を応援しています。

フルールシリーズの柄を書いている ナタリーレテはその代表ですね♪  何シーズンかで消えく人もいますが、、、、人に受けた恩はその人に返すのも恩返しですがまた同じようにしてもらった事を若い人たちにしていく事も恩返しの方法ですね、とても成熟した文化を感じます。

Astire de Villatteという名前、間にdeが付くのは元貴族の名前だそうで14世紀ごろに建った自宅のお城にあった古い食器をリメイクしたのがはじめだそうです。兄弟 いとこ皆アーティストです。いとこのJean-Baptisteはコレクションレギャール、のデザイナー、オーナーです。アスティエの食器もジャンがデザインしているものがたくさんあります。ロビンソンのなでしこ柄はアスティエでは食器で知られていますがレギャールではテーブルクロスやランチョン、などリネン類のモチーフで使われています。

ブランドジュリエではアスティエとレギャールを融合して素敵なテーブルを提案しています。

素材はまったく同じです。アスティエのちょっと生真面目だけどお上品にはじけた感じとレギャールのつかみ所のないような、追いかけて大丈夫?ってこっち向いて!~~!って言いたくなるようなユニークさとになんとも言えず魅了されてしまいます。

見れば見るほど飽きのこない味わいがあります。

こうして思い出すと長いお付き合いになったとつくづく思います、毎日の食事に必ず使う私の生活には欠かせないアイテムになりました。

ちょっとかけらのようなものがついていたり、上薬がにムラがあったり、使い込むうちに小さなヒビがはいったりして変化してきます、個体差のあるものなので几帳面な人にはストレスになるかもしれません。それを楽しんでいただける人に使っていただいたらと思います。