Astier de Villatteのデザイナー、ブノワとイヴァンが 彼らの愛するパリを1冊にまとめたガイド本。 活版印刷で作られています。 1文字ずつ手作業で活字のハンコを並べるため、 大変手間暇がかかります。 5世紀にわたって印刷の中心だった技術です。 伝統と手作りを大事にするアスティエの理念により実現しました。 ガイドの装丁はまるで昔の小説本のように美しく、 活版印刷の1文字1文字、モノクロの写真、 どこをとってもうっとりしてしまいます。 天・地・前小口の三方を金色に塗った三方金は高級感があります。 ガイド本の出版にあたり、昔ながらの手作業による製本にこだわり、 パリ市内に出版社エディンション・アスティエ・ド・ヴィラットを設立。 もともとAstier de Villatteが手帳などを依頼していた 活版印刷の職人さんが引退することとなり、 その閉鎖された工房に出版会社を開きました。 古くから伝わる技術や文化を大切に、 いいものやお気に入りのものを存続したい。 そんな思いが込められてます。 そんな伝統的な活版印刷で刷られた本は、 デジタル印刷にはない、非常に味わい深い美しさがあります。 活字を組み合わせて版を作って印刷するため、 手間も時間もかかりその分割高にはなりますが、 少し滲んだような、アナログ感のある仕上がりはやはり特別です。 気になる内容ですが、 彼らの縁あるレストラン、食料品店、ブティックや美術館など こだわりのアドレスがたくさんつまっています。 読みものとしても楽しめる内容なので、 辞書を片手にパリに思いを馳せて優雅なひとときを。 インテリアの一部にも。置いてあるだけで絵になる1冊です。 世界中の人々を魅了する作品をつくり続けている 二人のこだわりが興味深く、また本としての価値も高い一冊です。 ガイドブックはフランス語版もございます。