オリジナルドイリー
ブランドジュリエ オリジナルのドイリーを作り出してもう7-8年ほどになります。
始まりはその頃取り扱っていた、ブティのランチョンマットをディスプレイの敷物として使っていて、
サイズ的にもクオリティー的にももっとしっくり来るものをと、
カーテンを仕立てたときに出た端切れを、サラッと引いたのがはじまりです。
シルクやベロアのカーテンの生地はデザイナー物を取り扱っているので、布地自体が美しく、
シンプルに周りの縁取りを整えるだけで様になります。
といっても、布地と周りの縁取りとのしっくりとくるものを合わせるのは難しく、
毎回試行錯誤しています。
パリの買い付けのときには、展示会の合間を縫って、
クリニャンクールのアンティーク部材専門店まで、使えそうな物を探しに行きます。
これは使えそうかな、耐久性は?あの生地と合うだろうと
たくさん仕入れてきますが、なかなか簡単には行かず
日本で見てみると大きすぎたり、凝っていて繊細すぎたり、
縫製の職人さんに素材的に縫うのが難しく『出来ません』と断られたり。。。
いつか、日の目を浴びるであろう
個性派がまだストックとしてあります。
お店では、幅20cmほどの細長いライナーありませんか?とよく聞かれます。
フランスには細長いものを垂らすというのは少なくて、どちらかというと大雑把な人種なので
プロテクションのための敷物もあまりない気がします。
お客様たちが口を揃えておっしゃる、あの20cm幅の細長いものはなんぞや、、、といろいろ思い出してみましたが
記憶をたどって思い当たったのは和室に使うものではなかろうかと言うことです。
はっきりと調べたり確認したわけではありませんが、
書院作りの違い棚の上にはらりとかかっていたような。。。
その流れで、日本ではダイニングテーブルの上にも、カウンターの上にも
飾り棚の上にも細長いものを敷きつめるのではないかと。
お客様には頼まれて、一度端と端を三角尖らせて小さなタッセルを付けて仕立てて見たのですが、
あまりブランドジュリエのインテリアには合わず、私の思うフレンチになりませんでした。
そこで縫製的にも周りの縁取りがきれいに仕上がり、花器やオブジェを飾るときの保護にもなるように、
オーバル型が美しいと現在の形に行き着きました。
棚の上やテーブルセンターとして、
小さなコーナーのキャビネットの上の引き締め役として、
また上級者のティーマットとして、
いろいろな用途で、色々な色や飾りで季節に合わせて、
またその時の気分的なトレンド乗ってに制作しています。
クッションやカーテンを製作したときの端材を使用していますので、
生地のお値段はゼロ、周りの縁取りはドイリーのために仕入れてますので、
部材のお代金と縫製料のみ頂く形のお値段設定にしています。
きっとお手にしていただいた方は、物の上質感の割にお安いぞ!
と思ってくださってると思います。
たくさんは作れないですし、数もサイズも揃わなかったり、
同じものは再制作あまりしませんし、もしお好きな色や雰囲気のものがありましたら
ぜひそのときにお手にしていただきたいです。
HPでご紹介する頃には、店頭に並んでからのタイムラグがありますので、
売り切れている場合も多いです。
でもお目当てのものがなくなっていても、毎シーズンかわいい・使いやすいを更新していますので
ぜひまた次の機会を楽しみにしていただきたいと思います。
by Reiko