#001 PARIS REPORT

マリー・ダージュさんと
パリの名門グランメゾン「ル・グランヴェフール」へ

1月のメゾン エ オブジェが終わったばかりのある日、「マリー・ダージュ」のオーナー、マリーさんと「ル・グランヴェフール」でランチをご一緒しました。

ル・グランヴェフール

「ル・グランヴェフール」があるのは、ルーブル美術館の隣の歴史的名所「パレロワイヤル」の一角。長方形の中庭をぐるりと囲む回廊が、いにしえの時代を彷彿とさせ、現在はこの回廊に有名ブランドのブティックやギャラリーが軒を連ね、パリを訪れる人々の心を捉えて離しません。

店内

王侯貴族が歩いたであろう回廊から、店内に一歩足を踏み入れると、そこはまるで美術館!装飾を施した鏡張りの壁、天井を覆う繊細なフレスコ画。フランス式の贅を尽くした絢爛たる内装が、時代の重みと一つになって、圧倒的に迫ってきます。

店内2

(左)ジャン・コクトー、ヴィクトール・ユーゴーなど歴代の常連たちの名が刻まれた客席。
(右)時代の迫力をまとった重厚な内装は、唯一無二の存在感です。

それもそのはず、「ル・グランヴェフール」は、 いわばパリの美食のモニュメント。現存するレストランとしてはパリで最も古いと言われ、その内装は歴史的建造物に指定されてもいるのです。

マリーさんと

シェフのギー・マルタンさんとマリーさんは、数年来の友人「マリー・ダージュ」のテーブルウエアが織りなす色彩世界に魅せられたマルタンシェフが、自身のイタリアンレストランにと、購入したことがきっかけでした。 「最近ではル・グランヴェフールのテーブルにも、マリー・ダージュのプレートを登場させています」と、マルタンシェフ。「マリー・ダージュの仕事には、私も料理を創造するクリエーターとして共感する部分が多いのです。フランスの伝統に対する理解であったり、尊重であったり。アール・ド・ヴィーヴル(生活芸術)への思いと同時に、日本文化に覚える深い愛情も、私たちの共通点でしょう」

料理

(左)私がいただいたのは仔羊のロースト、二色のラディッシュ添え。マリー・ダージュの新作プレートに調和する、盛りつけの妙!
(右)マリーさんはイシビラメのポワレ。プレートはエレガントなZENスタイルの新作です。

リモージュ焼きに現代の息吹を吹き込むマリー・ダージュのテーブルウエア。そして、フランスの美食世界を常に前進させるマルタンシェフ。この空間に登場するプレートが、なぜマリー・ダージュなのか、自ずと理解できるのでした。

マリーさんと贅沢な時間を共有でき、パリの一流シェフのお話もうかがえ、すばらしい午後のひとときでした。 じつは、今日のランチは明日の取材の打ち合わせ。明日は日本から「ミセス」のクルーがマリーさんのお住まいを取材にやってくるのです。取材の裏話もこちらのPARIS REPORTでご紹介しますので、どうぞお楽しみに。

料理

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