ブランドジュリエ Paris通信 規制にさよなら!

規制にさよなら!
コロナ後のパリのおすすめ色々

7月になりました。
フランスは6月30日をもって、
コロナ関連の規制が一挙に無くなりました。

現在フランス全土のあらゆる施設が、
通常通りの営業を再開しています。
美術館、劇場、レストラン、ホテル、全て!
メトロやバスを含む屋内に限って
引き続きマスクの着用が義務づけられていますが、
それ以外の規制はありません。
買い物もこれまで通りできますし、洋服の試着も可能。

できればこのタイミングにぜひ、パリに来ていただきたい!

 

実際、パリとフランスの各地方が、
観光客を受け入れる気満々なのです。
「Les Vacances c’est en France」
(レ・ヴァカンス・セタン・フランス〜ヴァカンスはフランスで)というスローガンを、
マクロン大統領自ら発信したりもしました。

ヴァカンス、フランス、韻を踏んでいるのは
さすが、詩の母国語を話す国のスローガンですね・笑

 

そんなコロナ後の世界を謳歌する
パリの様子をご覧ください。

 

まずはパリ最大でヨーロッパ最大のデパート、
ギャラリーラファイエットの今。

 

今年の夏、ギャラリーラファイエットは
「パリ・モナムール」をテーマに、館内を盛り上げています。

ユーロディズニーのキャラクターたちが
館内を練り歩いたり、
クリエイターによる刺繍アトリエが開催されたり、
抽選でヘリコプターのパリ1周体験が当たったり!

 

お馴染みのクーポルを飾る大きなハートの前で
ウエディングの記念撮影をするカップルも出てくるようです。
私ももう1ぺん結婚したくなりました!笑

デパート「ギャラリーラファイエット」
https://haussmann.galerieslafayette.com/ami-paris-mon-amour/

 

美術館は、事前予約がコロナ後のニューノーマルに。
話題のピノーコレクション
「ブルス・ド・コメルス」に、オープン初日に行きました。

 

現代美術館「ブルス・ド・コメルス」
https://www.pinaultcollection.com/fr/boursedecommerce

 

18世紀のもと倉庫を、安藤忠雄さんが美術館に作り替えるということで、日本でも注目されていた美術館です。

中に入ってみて、歴史的建造物を美術館に生かす工夫が
オリジナルの建築にすっかり溶け込んでいて、
なんの違和感もないことにびっくりです。

そしてフランソワ・ピノーさんの現代アートコレクション!

尊敬しかありません。
ガラス天井の下、圧倒的な存在感を放つ大理石の彫刻は、
実はろうそく。
実際に火が灯してあり、ろうが溶けて落ちていました。
数日後に再訪したら、
全然違った形になっている・・・と思うと、
もういっぺん見に行きたい!

作者のウルス・フィッシャーさん、
何を思って作ったのでしょうか。
そしてこれを見た私は、何を感じたのか?

 

贅沢な空間で、ゆったり芸術鑑賞ができる
ニューノーマルは、とても快適です。

 

もう一つ、ポンピドゥセンターで開催中の、
女性による抽象芸術展「Elles font l’abstraction」

芸術展「Elles font l’abstraction」
https://www.centrepompidou.fr/fr/programme/agenda/evenement/OmzSxFv

 

こちらも衝撃的でした。
抽象芸術なんて最近のことだと思ったらそうでなく、
1860年に始まった芸術表現なのだそうです。

そして新しいと思っていた分野であるにもかかわらず、
女性たちがいかに虐げられてきたことか!
とても啓発される、フェミニズムな切り口。
新しい世界にふさわしい内容です。

 

ギャラリーも賑わいを取り戻しています。

イサムノグチの作品「Akari」を集めた展示が、
マレ地区のギャラリーで開催中。
ちょうど日本の東京都美術館でも
「イサムノグチ 発見の道」展が開催されているのですね。

「イサムノグチ 発見の道」展
https://isamunoguchi.exhibit.jp

 

イサムノグチの作品をこんなにたくさん、
一堂に見たことはありませんでした。

鑑賞しながら、
これまで「和の風情」だと感じていた「Akari」が、
実は近未来的だったことを発見。
宇宙的だとも感じます。
一度でいいからこういう空間で生きてみたいものだ、とも、つくづく思いました。

ちなみにここはギャラリーですので、
展示作品を購入することができます。

 

屋外のイベントスペースも人気です。
パリ郊外のパンタン市に2019年に誕生した
ラ・シテ・フェルティルは、
コロナ以降さらに人気が増しています。

 

毎週週末になると色々な催し物が開催されるので、
バラエティーは無限!
いつ行っても何かしら面白いことをやっていますから、
老若男女、小さな子供連れからおひとり様、
色んな人が集います。

私もパンのマルシェや発酵マーケット、
クリエーター見本市など体験しました。
外で日がな一日友達と過ごす時間は、
本当に自由そのものですね。

 

イベントスペース「ラ・シテ・フェルティル」
https://citefertile.com

 

星つきレストランも再開したので、早速ル・クラランスへ。

 

贅沢旅行の予算はなかなか無くても、
贅沢ランチなら1年に1度くらい奮発できる! と、
この日、テーブルを共にした友人と確信しあったものです。

こういう思いが時にはないと、人生は結構きついですよね。
1年に1度くらいは自分を幸せにしてあげなくては。

 

レストラン「ル・クラランス」
https://le-clarence.paris

 

パレ・ド・トーキョーのレストラン「バンビーニ」は、
店内もテラスも広々!

 

天気が良ければテラスで、雨なら店内で、と融通がきき、
イタリア料理は安定の美味しさ。
アフターコロナに覚えておくと便利だと思います。
エッフェル塔も見えますよ!

 

レストラン「バンビーニ」
https://bambini-restaurant.com

通常テラスのない店も、
今ではみんな特設テラスをもっています。

獺祭ジョエル・ロブションもそう!
毎週木曜日の夕方、テラスで立ち飲みバーを楽しめます。

なんと、おつまみは無料サービスなのです!
獺祭とブルーベリーリキュールで作るカクテル、
サキール(12€)や、
ライムの輪切りを添えた獺祭スパークリング(15€)と、
ジョエル・ロブション仕込みのおつまみが
たっぷりサーブされる立ち飲み獺祭。お値打ちですよね?

これはパリの特権!

 

パリジャン、パリジェンヌが大好きな公園も、
引き続き、いえ、ますます人気。

お昼時にパレ・ロワイヤルを歩いたら、
ベンチでランチする人が大勢いました。
なんと、レストラン・グラン・ヴェフールも
テラスを出していましたよ。

ちなみに、ブランド・ジュリエオーナー中川さんの
ポートレイトは、パレ・ロワイヤルで撮影しました!

 

コロナウイルスは恐ろしくしぶといので、
これで終わりだなどと誰も思っていないでしょう。

だからこそ今のうちに、という感がなくはないのですが、
今を大切にする生き方について、
真剣に考える時にあるのかもしれませんね。

 

 

それではまた、
アビアントー!

 

 Keiko SUMINO-LEBLANC
 パリ在住ライター・コーディネーター 日仏語翻訳者

 1997年からパリに移住。
パリでの結婚・子育てを経て
フリーランスライター・コーディネーターとして活躍中。食とライフスタイルを専門とするジャーナリストとして、
フランス、日本の数々の雑誌・メディアに寄稿。また、翻訳家として単行本も共著。

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