ブランドジュリエ Paris通信 カフェ・ラペルーズへ
2021年に誕生した美術館
「オテル・ド・ラ・マリーヌ」のカフェ・ラペルーズへ
2022年3月28日、
ギャラリーラファイエットの屋上からお届けした
ブランドジュリエオーナー中川さんのインスタライブ、
ご覧くださいましたか?
この日、私はゲストに呼んでいただき、パリのインテリア事情や、最近のパリの街の様子について、お話ししました。
見逃した方は、ぜひアーカイブをご覧になって下さい!
いろいろお話しした中で、2021年にオープンした美術館
「オテル・ド・ラ・マリーヌ」の話題が好評でした。
今回は、その「オテル・ド・ラ・マリーヌ」に併設された
「カフェ・ラペルーズ」をご紹介したいと思います。
インスタライブでも話しましたが、
「オテル・ド・ラ・マリーヌ」は
パリ市観光局のエロディ・ベルタさん一押しの、
新しい美術館です。
彼女曰く「コンコルド広場に面した最高の立地で、
規模も大きすぎず見学にちょうどいい。
18世紀フランス王朝の建築と
生活様式を見ることが出来るから、
ヴェルサイユ宮殿に行く時間のない人に是非おすすめしたい!」とのこと。
「カフェ・ラペルーズ」は、
その「オテル・ド・ラ・マリーヌ」のコンコルド広場に面した1階(フランスで言う地上階です)にあります。
せっかくなので、
フランス政府公認ガイドの友人を誘って出かけました。
入り口ドアの向こうにビロードのカーテンの仕切りがあって、その向こうにサロンが広がっています。
深いブルーを基調とした重厚なインテリア。
ディテールのあちこちに貝や海のモチーフが散りばめられていて、ここが元海軍省だった歴史を彷彿とさせます。
そうなのです、マリーヌ、とは海軍のこと。美術館として
一般公開される前は、ここはフランス海軍省でした。
そして海軍省が置かれる以前、つまりフランス革命の前までは、フランス王家の家具置き場だったそうです。驚きますね。
そう考えると、シャンデリアがよく映える深いブルーの内装も、海を意識しての選択だったのかも知れません。
バーカウンターの上の屋根をご覧ください。
上品な貝細工で装飾されています。
フランスのマダムには、貝細工のオブジェやアートをコレクションしている人が結構います。
例えば、アーティストのトマ・ブーグの作品、ですとか。
ピエール・エルメの2020年イースターコレクションは、
トマ・ブーグとのコラボレーションでした。
さあ、ランチです!
奮発して、シャンパンで乾杯しました。ヴーヴクリコです。
そしてメインに、私はトリュフのクロックムッシュ、
友人はサーモンのポワレを注文。
クロックムッシュのブリオッシュはカリッと香ばしい焼き上がりで、中に挟んだチーズはトリュフも風味たっぷり。
大満足できました。
デザートは、レモンタルト。友人はカフェ・グルマンです。
コーヒーに小さなスイーツの盛り合わせを添えた
カフェ・グルマン、
色々な味を楽しめてコーヒーも飲めるので、お得感ありますよね。
デザートに迷った時は、これにしています。
が、レモンタルトがあったので迷わずチョイス!
程よい酸味で、サブレ生地はしっかりバター風味。満足です!
レモンタルトは酸っぱすぎても、酸っぱくなさすぎてもだめなので、当たりに出会うのは簡単ではないのです。
当たりでよかった笑
お会計は、
シャテルドンも1本注文して、ひとり80ユーロくらい。
結構しましたが、
でもコンコルド広場で過ごす特別な時間のため。
クオリティを考えると、納得できました。
サービスも、感じよかったですよ。
また特別な機会に利用したいです!
食事の後、前出のエロディさんが絶賛していた
中庭のガラス天井を見ました。
「サンゴバンですね」と、フランス政府公認ガイドの友人。
彼女の説明で初めて知ったのですが、サンゴバンは
フランス王家のガラス工房として1655年に創業し、
以来ずっとフランス最大のガラスメーカーとして、
フランス製ガラスのほとんどを製造しているのだそうです!
この話を聞いてからというもの、ガラスを見るたびに
メーカーをチェックしていますが、確かにその通りなのです。
やはり、プロのガイドさんと一緒に歩くと、
パリの魅力がより一層際立ちますね。
次回のパリ旅行に、
オテル・ド・ラ・マリーヌとカフェ・ラペルーズ、おすすめです!
それではまた、
アビアントー!
Hôtel de la Marine
https://www.hotel-de-la-marine.paris/
Café Lapérouse
https://www.hotel-de-la-marine.paris/Autour-de-la-visite/Gastronomie/Le-Cafe-Laperouse
Keiko SUMINO-LEBLANC
パリ在住ライター・コーディネーター 日仏語翻訳者
1997年からパリに移住。
パリでの結婚・子育てを経て
フリーランスライター・コーディネーターとして活躍中。食とライフスタイルを専門とするジャーナリストとして、
フランス、日本の数々の雑誌・メディアに寄稿。また、翻訳家として単行本も共著。