ブランドジュリエ Paris通信 メゾン・エ・オブジェ
メゾン・エ・オブジェ2023
2023年9月7日から11日の5日間、インテリアとデザインの見本市「メゾン・エ・オブジェ」が開催されました。
ブランドジュリエオーナー中川さんのインスタグラムで、
チェックされていた方も多いことと思います。
YouTubeのリポート動画もぜひお見逃しなく。
私も現地で中川さんに合流しました。
その際に、今シーズンの変化として気づいたことを中川さんからたずねられ、何があるだろう?と考えている間に、
先に中川さんから
「私はね、前々回はエコ一色だった記憶があるのですが、
今回はとてもカラフルになったと感じたの」とのご意見。
確かにそうなのです。
例えば、照明のインスタレーションで印象に残ったこちら。
続いてこちら左は、
デザインウィーク中にオテル・ド・シュリーで展示を行ったuchroniaのコレクション。
« Think Pink ! » のタイトルが示す通り、明るい色使いが特徴で、フォルムも70年代モダンのポップ感があります。
右は、やはりデザインウィーク中に開催されたエキシビジョン « Graphisme à Ciel Ouvert »のポスター。
右と左、共通点は「フューチャーパステル」とでも表現したい、ちょっとデジタルな明るい色使い。
中川さんが感じ取った「色」も、
こういった感じのものだったのではと思います。
このほか、入場バッヂを入れるケースがビニールから
紙に変わっていることも、中川さんは指摘していました。
そうなのです!これはメゾン・エ・オブジェだけでなく、
食品見本市SIALや、スタートアップとハイテクのViva Technology などなど、あらゆるサロンのスタンダードになっています。
しかも回収して、リサイクルも!
小さなことに思えますが、
見本市の規模が非常に大きいので、実際には大きなインパクトがあるはず。
とてもいい取り組みだと思います。
ついでに言いますと、
段ボールをデコレーションに使ったり、ディスプレイ什器に取り入れたりすることも今では一般的。
デパートやスーパーでも目にします。
メゾン・エ・オブジェも例外ではありません。
十分おしゃれですし、紙なのでリサイクルもできます。
軽いところも便利で、いいことづくし!
最後に、見るとどういうわけか嬉しくなる、
丸い照明とインスタレーションを。
カフェの照明、丸いランタンですね。
ホールとホールを繋ぐ通路のデコレーションにも、
同じランタンが使われていました。
紙製のランタンは、軽くて設置も運搬も簡単だと思います。
たくさん重ねると存在感が出るので、
ポイントは「重ね使い」かもしれません。
こちらは、白い球体をテーマにしたディスプレーのインスタレーション。
丸いものがたくさん重なると、夢心地になるような。。
ちょっと非現実的なムードに、わくわくと心が踊ります。
丸いランタンを重ねる使い方は、
予算面でも設置の面でも、簡単に取り入れられそうですね。
それではまた、
アビアントー!
Keiko SUMINO-LEBLANC
パリ在住ライター・コーディネーター 日仏語翻訳者
1997年からパリに移住。
パリでの結婚・子育てを経て
フリーランスライター・コーディネーターとして活躍中。食とライフスタイルを専門とするジャーナリストとして、
フランス、日本の数々の雑誌・メディアに寄稿。また、翻訳家として単行本も共著。